「転職活動、はじめてみようかな…」
そう思って周りを見回すと、TVもWebも求人サイトのCMがいっぱい流れており、電車に乗ればドアや中づりも転職の広告だらけ。
世の中には転職関連のサービスっていっぱいありますよね。
「正直、何から始めればいいか分からない」
「どのサービスを選べばいいか分からない」
最初の一歩をどう踏み出せばいいのか、分からない方も多いと思います。
そこで、この記事はお薦めの転職活動の方法をご紹介。
転職サービスの種類、その使い方などを理解し、自分に合った転職活動を行っていきましょう。
「転職サイト」と「転職エージェント」
転職サービスには大きく分けて2種類あります。
転職サイトや求人検索エンジンなどの自己応募型のサービスと、転職エージェントなどの推薦応募型のサービスです。
自己応募型:転職サイト、求人検索エンジン
転職サイトや求人検索エンジンといったサービスでは、自分で求人を探して応募活動を行います。
代表的なサービスはリクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職、DODAなど。
求人広告を見ながら情報を集め、自分で応募する形になります。
また、CMでよく見るindeedなど、キーワードや勤務地を設定して仕事を探す「求人検索エンジン」も今では主流になってきました。
検索エンジンの場合、扱う情報は中途採用の情報だけではなく、新卒採用やアルバイト採用の情報も流れていますが、 サイトの垣根も飛び越えて、Web上にあるあらゆる求人情報をサーチするので、案件が幅広いのが特徴です。
メリット①:希望に合った求人が探しやすい
転職サイトでは「職種」「業種」「勤務地」といった基本的な条件の他、 「未経験歓迎」「土日休み」「フレックス可」「中途入社者比率●割」など細かい検索軸も用意されているので、 自分の希望に合った求人を探しやすいです。
メリット②:案件数が豊富
転職サイトとして最大手の「リクナビNEXT」には週に5000件前後の新着求人が更新されています。
また、求人検索エンジンでは、そんなリクナビNEXTも含む転職サイトの情報や、 企業ホームページに掲載された採用情報など、ネット上のあらゆる求人をGoogle検索の感覚で探すことができるので、 豊富な情報量の中から求人を選ぶことができます。
デメリット:情報が一方的であり、詳細の把握がしづらい
色んな企業の色んな求人を探すことが出来るのがメリットである一方、 一方的に発信された情報を受け取ることしかできないので、求人の詳細を把握しづらいことがデメリットです。
気になる求人があった際に、より詳細を把握するために企業ホームページを見たり、口コミを見たりといった 情報収集をすることはできますが、社風や企業の内情までリアルな部分を把握することは難しく、 実際に面接を受けたり、入社して初めて気付くことも多いと思います。
事前の情報収集に限界があるのは自己応募型サービスの不便な点です。
推薦応募型:転職エージェント
転職エージェントは、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、キャリア観や希望条件等をすり合わせた上で、 求人の紹介を受け推薦によって応募を行うサービスです。
大手ではリクルートエージェントやパソナキャリアなどが有名ですが、 それ以外にも業界特化型サービスや独自の紹介ルートを持った中小エージェントなど、 実に多様なサービスがあります。
メリット①:転職活動のサポートを受けることができる
エージェントによってスタイルも異なりますが、転職活動の進め方や面接対策など、 転職活動自体のサポートを受けられるのがエージェントを利用するメリットです。
エージェントは企業側の採用ニーズも把握しているので、闇雲に一人で動くよりも、 効果的に転職活動を進めることが可能です。
メリット②:双方向コミュニケーションだからこそ得られる情報や提案
人を介して求人の情報を受け取るので、求人広告や企業ホームページでは知り得なかった情報を受け取ることができます。
社風など、なかなか文章では伝わりづらい部分も、企業の内情を知る人間から伝え聞くとよりリアルにイメージできたり、 不明点などはエージェントを介して確認することもできたり、双方向のコミュニケーションで情報を取得できるのが エージェントを利用するメリットです。
また、現時点で表に出ていない非公開求人の紹介を受けたり、 求職者の適性やスキルを起点に、企業が新たなポジションを設けたりと、 人を介するからこそ、柔軟な提案を受けることもできます。
デメリット①:案件が限定的
エージェント一人が保有している求人は限定的なので、応募できる選択肢も限られてきます。
大手エージェントサービスであれば紹介求人の件数も増えますが、転職サイトや検索エンジンを利用するよりは、 選択肢は限られてきます。
デメリット②:エージェントの力量や相性でサービスの質が変わる
人を介するサービスのため、エージェントの力量や相性によってサービスの質は大きく変わります。
ベテランエージェントだから良い、若手エージェントだから悪い、というわけでもなく、 もちろんベテランの経験値や勘によってマッチングが上手く行くこともありますが、 若手エージェントならではの先入観ない視点や賢明なサポートが良いマッチングを生み出す場合もあります。
デメリットというわけではありませんが、信頼できる/できない、自分と合う/合わないを見極める必要があるのが転職エージェント利用の難しい側面です。
2種類のサービスを併用して双方のメリットを活かす
それぞれにメリット、デメリットがある、転職サイトと転職エージェント。
どちらかを選ぶというよりも、どちらも使って双方のメリットを良いところどりしていくことで、より有意義な転職活動を行うことができます。
「転職エージェント」で軸を固める
「まずは何から手をつければいいのか…」という段階であれば、転職エージェントに相談の上、自分のキャリアや希望条件の整理をしてみるといいと思います。
自分のキャリアや転職の軸が整理できていない段階で闇雲に応募を進めるよりも、 自分の軸や強みをちゃんと言語化した上で選考に臨んだ方が、選考の通過率は高まります。
また、エージェントを通じて書類添削や面接対策などのサポートも受けることで、 マインドセットや自己PR力の向上など、転職に必要なスキルを身に着けていくことができます。
「転職サイト」で可能性を広げる
エージェントのサポートを通じて転職に必要な軸を作ることができれば、 転職先の選び方や、選考の進め方も、自分自身で考えながら動くことができるようになります。
そうすると、転職サイトや検索エンジンを使って自分で求人に応募する際にもポイントを絞った転職活動が可能になります。
もちろんエージェントの紹介求人に応募して選考を進めても問題はありませんが、「もっといい求人ないかな?」「提案されている求人がイマイチしっくりこない」など、 そのまま話を進めることに違和感を覚えることもあるかもしれません。
そんな時は、エージェントに言われるがままではなく、 自分自身の意思で、選択肢を切り開いていくことも大切です。 転職サイトや検索エンジンは選択肢を広げ、自分の可能性を広げていくには有効なツールです。
最後は「自分で決めた」と胸を張って言えるように…
「転職サイト」と「転職エージェント」の特徴や、お薦めの活用法をお伝えしてきましたが、 転職の方法に正解はありません。
必ずしも両方使うべき、ということではなく、 相性の良いエージェントに出会えたことで、転職サイトに頼らずとも進むべき道を迷いなく見つけ出した人もいれば、 エージェントに頼らず、転職サイトを回遊しながら自分自身で進む道を探し当てる人もいると思います。
いずれにせよ大事なのは、エージェントの紹介か、転職サイトで自分で見つけたかは関係なく、 最終的に自分の意志で転職先を決めたと胸を張って言えるような選択を行うことです。
株式会社トーコンでは、キャリアに関するご相談を承っております。
最終的に転職を決めるのはあなたの意志ですが、 転職軸の明確化や、その軸に沿った求人のご紹介、選考対策など、 あなたの意志を形にするためのサポートを徹底して行っていきます。
あなたの今後のキャリア形成に寄り添い、納得のいく転職を実現するお手伝いができればと思いますので、 ぜひお気軽にご相談ください。