「仕事で成長に行き詰まりを感じているが、次の一歩をどう踏み出すべきかわからない」
「社歴としてはそろそろキャリアアップを考えるべきかもしれないが、具体的なイメージが持てない」

なんとなく「このままではいけない」という危機感がありながらも、キャリアアップの具体的なイメージが湧かず、実現方法がわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、次の一歩を踏み出すためのヒントとして、キャリアアップの考え方をご紹介します。

目次

1. キャリアアップとは何か?

「キャリアアップ」と聞くと、昇進や給与アップをイメージする方も多いかもしれません。しかし、時代の変化と共に、その意味合いは多様化しているのが現状です。

終身雇用が一般的だった日本においてキャリアアップは、会社内での昇進や給与アップという捉え方が一般的でした。一方、キャリアの主体が会社から個人に移りつつある現代では、個々の価値観やライフスタイルに応じてキャリア形成の在り方が変化。転職や起業だけでなく、リモートワークや副業の普及で柔軟な働き方が選択でき、自分らしいキャリアの幅も広がっています。つまり、キャリアアップの形は多様であり、これからの時代は、自分の価値観や強みを軸に最適なキャリアを選択することが大切です。
ここでは、自分のスキルや経験を広げ、これまで辿ってきたキャリアの価値を高め自信が持てる状態になることを「キャリアアップ」の定義とします。

2. キャリアアップはなぜ必要か?

キャリアアップは、上昇志向の強い人だけが考えればいいというわけではなく、すべてのビジネスパーソンが考えた方が良い課題です。会社ではなく、個人が主体的にキャリア形成を行う時代。会社に委ねるのではなく、自身でキャリアを設計していくことが求められています。

2-1. キャリア形成の重要性

日本で長らく続いてきた終身雇用や年功序列、新卒一括採用などを見直す企業が増え、キャリアの主体を会社に依存することが難しくなっている現在。さらにAIの普及により多くの仕事が効率化されるなど、、変化する労働環境に柔軟に対応できる能力が重視されています。働き方や価値観が多様化する中で自己選択の機会も増えており、自分のキャリアを自分でデザインするという意識を持つことが大切です。

2-2. キャリアアップを目指さないことのリスク

現状維持でキャリアアップを目指さない場合は、どうなるのか。今はそれで良くても、5年後、10年後の将来を考えると、成長機会を失い、将来的な選択肢が狭まるリスクが高まります。

キャリアアップを目指さないことのリスク:

  • 技術や業界の激しい変化についていけず、労働市場の中で競争力を失う可能性がある。
  • 組織の中での価値が低下することで、解雇や希望しない異動などのリスクが高まる。
  • 同じ仕事を続けることで、自己成長の意欲が減少し、キャリアの停滞を招く。

このように、自分では現状維持をしているつもりでも、キャリアとしては「後退」になってしまう可能性があります。キャリアを後退させないためにも長期的な視点でキャリアの方向性を常に見直し続けることが大切です。

3. 4つの方向性から自分に合ったキャリアを見つける方法

キャリアアップの方向性は、自分自身の興味関心や得意・不得意に合わせて考えましょう。ここでは、スペシャリストとゼネラリスト、経営・企画と現場という4つの方向性について解説していくので、キャリアの考え方の一つとして参考にしていただきたいと思います。

3-1. スペシャリストとゼネラリスト

キャリアの方向性は専門性(スペシャリスト)と柔軟性(ゼネラリスト)という2方向で考えることが出来ます。スペシャリストとは、高い専門的知見やスキルを持つ人材を指します。学術的な分野で活躍する研究者や高い技術を持つエンジニアが分かりやすい例です。活躍できる領域は限られますが、労働市場においては希少価値が高い存在です。

スペシャリストを目指すメリット:

  • 労働市場での希少価値が高く、需要がある分野では非常に重宝される。
  • 専門領域が明確であるため、何を学べばキャリアアップできるかなど、キャリアパスを具体的に描きやすい。

スペシャリストを目指す上での注意点:

  • 専門領域にこだわりすぎると、技術革新やトレンドの変化で需要が減少するなど、キャリアの選択肢が狭まる可能性がある。
  • 高い専門性を持っていても、連携やコミュニケーションを怠っていると、孤立しやすい。
  • キャリアパスが明確に見える分、一定のポジションに到達すると上位ポストが少なくなる。

一方、ゼネラリストとは、幅広い知見やスキルを持つ人材を指します。ビジネスへの総合的な知見を持つ経営者や、様々な人材を統括しながらプロジェクトを進行するマネージャーなどが分かりやすい例です。ゼネラリストは領域を超えて幅広い領域で活躍することができます。

ゼネラリストを目指すメリット:

  • 業務内容や職種に縛られず、様々な役割をこなすことができ、キャリアの選択肢が広がる。
  • 複数の領域にまたがって知識や経験を持っているため、チーム全体を統括するような職域にチャレンジできる。

ゼネラリストを目指す上での注意点:

  • 特定分野の専門性が欠けていると、労働市場で高く評価されない可能性もある。
  • 自分の目指す方向が不明確になり、キャリアが停滞することがある。
  • 複数の業務や役割を同時に担うことが多く、業務負荷が高まりやすい。

3-2. 経営・企画と現場の役割

仕事を「企画」→「設計」→「実行」→「運用」といった一連の流れに分解した時、仕事のはじまりの段階(経営や企画)で力を発揮するか、終わりの段階(現場)で力を発揮するかによってもキャリアの方向性が変わってきます。
キャリアアップというと経営や企画の仕事を担うことと思われがちですが、たとえばものづくりの熟練技術者や、技術者チームをまとめあげる現場マネージャーのように、現場でもスキルを高めていくことで独自のポジションを確立していくことが可能です。

経営・企画ポジションのメリット

  • 裁量が大きく、戦略や方針を打ち出し、意思決定に関与することができる。
  • チームや組織に対して大きな影響力を持つことが出来る。

経営・企画ポジションの注意点

  • 実務や現場の課題を見過ごし、計画が実行段階で失敗する可能性がある。
  • 責任が大きく、失敗のリスクも高い。精神的な負担が大きい。
  • 自身のスキルが直接的な成果(例: 実務作業の完成品)に結びつきにくく、やりがいを感じにくい場合がある。

現場ポジションのメリット

  • 実課題に基づいた技術や専門知識、課題解決力など、確実性の高いスキルを身に付けることが出来る。
  • 具体的な成果物やエンドユーザーの反応が分かりやすいため、達成感を得やすい

現場ポジションの注意点

  • 特定の業務や現場に深く依存しすぎると、他の職場や業界で活用できるスキルが限られてしまう可能性がある。
  • 「実行・運用」に寄った業務経験だと、組織やチーム内で補助的な役割と見なされ、評価が低くなる場合がある。
  • 反復的な作業が多く、モチベーションが低下しやすい。
  • 裁量が限定的で、自分の意見を仕事に反映させづらい。

3-3. 4つの方向性に基づくキャリアアップの例

ここでは、よりキャリアの方向性をイメージしやすいように、とある会社でのキャリアアップの例をご紹介します。

無形商材を扱う、従業員200名超の営業会社。企業の経営支援を行っており、採用ソリューションを中心に、Webマーケティングやホームページ作成など、多岐に渡るサービスを展開しています。事業ごとの専門部署がある他、多くの社員は顧客接点を担う営業職として営業部門に在籍しています。
往来の営業職では、一般職→リーダー→マネージャーとキャリアを高めていくのが定石でしたが、近年は、キャリアアップの方向性として「ゼネラリスト」と「スペシャリスト」という選択肢が用意されています。その他、自己申告制度によって社内異動が可能。特定事業の専門部署に移ることで、事業の企画・運営に携わることも可能な環境です。

この会社の中では、たとえば下記のようなキャリアの選択肢があります。

  • ゼネラリスト:会社内の多岐に渡る事業を理解しながら、マネージャーとして会社の経営方針に沿った組織運営を行う。
  • スペシャリスト:特定商材の専門性や、特定業界への営業力を深めるなど、得意を活かしながら独自の営業スタイルを築き、会社にとっての新しいノウハウを確立する。
  • 経営・企画ポジション:特定事業の運営者として、業務フローの確立やKPI等の数値管理、営業推進、新規施策の立案などに携わる。
  • 現場ポジション:クライアントとコミュニケーションを重ね「何かあったら●●さんに相談する」と言われるような長期的な信頼関係を築く。


これはあくまで一例ですが、このように、ダイバーシティ経営を念頭に多様なキャリアパスを準備している企業が少しずつ増えています。自分らしく働けるのがどのポジションなのか明確にすることで、もしかしたら今在籍している職場の中でもキャリアアップの活路が見えてくるかもしれません。

4. 自分に合ったキャリアプランを作るには?

多様なキャリアの方向性がある中で、自分のキャリアプランを明確にするにはどうすればいいか?ここでは、自分に合ったキャリアプランを明確にするための3つのステップをご紹介します。

4-1. STEP1:目標像を明確にする

5年後、10年後の理想のキャリアや生活を想像し、自分が将来どのような姿でありたいかを明確にしていきます。

具体的な方法:

  • ロールモデルの設定:尊敬する人や理想のキャリアを持つ人を参考に、目標像を具体化。
  • 制限を取っ払って考える:実現可能かどうかを考えずに、やりたいことや理想の姿を描いてみる。
  • 価値観を整理する:自分が大切にしている価値観や信念をリストアップ。どんな時に、やりがいを感じるのかを明確にする。
  • ありたい姿に注目する:「周囲から信頼される人になりたい」「家庭と仕事を両立する自分でありたい」など、やりたいことではなく、どんな人間でありたいかにフォーカスする
  • やりたくないことに注目する:「何をやりたくないか」「こうありたくない」をリストアップ。それを避けるにはどうしたらいいかを考える。

目標像を明確にする方法は様々あります。自分に合ったやり方で将来なりたい自分を考えてみてください。

4-2. STEP2:現在地を把握する

現在の自分の経験やスキル、強みや弱みを整理し、自己分析を行います。

具体的な方法:

  • 実績の棚卸し:これまでの職務経験やプロジェクトでの成果をリストアップし、自分のスキルセットを確認する。
  • フィードバックの活用:同僚や上司、友人からのフィードバックを収集し、自分では気づかない強みや改善点を明確にする。
  • 成功体験・失敗体験の分析: 特に印象に残っている成功や失敗の経験を分析し、そこで学んだことや身についたスキルを整理する。

主観と客観を交えながら、ビジネスパーソンとしての自分の強みや能力をありのままに見つめ直しましょう。

4-3. STEP3:積むべき経験やスキルを明確にする

目標達成のために必要な経験やスキルを特定。今後、自分がどのような経験を積み、どのようなスキルを習得すべきかを明確にしていきます。

具体的な方法

  • ギャップ分析: やりたいことと現在のスキルを比較し、足りない部分を明確にする。
  • 市場ニーズの調査:自分のロールモデルや興味がある業界・職種において、どのようなスキルが求められるかを調べ、自分に不足している要素を特定する。
  • スキル習得方法の調査:自分が補うべきスキルや経験が、どのように習得できるかを調べる。(外部研修やオンライン講座、社内プロジェクトへの参加など)

このように、「やりたいこと」「ありたい姿」と「自分の現在地」のギャップを分析することで、目指すゴールとそこに至るまでの道のりが明確になり、キャリアアップの道筋が見えてきます。

参考:第二新卒こそ自己分析が大事!自己分析のゴールと効果的なやり方を解説!‐とこキャリ(tokon.co.jp)

5. キャリアアップに向けて今からできる具体的アクション

キャリアプランが明確になった後は、行動あるのみです。「キャリアアップに向けた行動」というと身構えてしまうかもしれませんが、小さな一歩でもできることはたくさんあります。

5-1. 現職でのスキルアップと挑戦

環境を変えずにキャリアアップの基盤を作る効率的な方法として、現職でスキルを高めていく方法があります。

例:

  • プロジェクト参加:社内の横断的なプロジェクトでスキルを磨く。
  • 社内異動:社内異動を通じて、新たな領域でのスキルを習得する。

現職でのチャレンジは、新しいスキルを学ぶコストやリスクが低いのが大きなメリット。また、職場環境に精通しているため、スキルアップのために活用できる仕組みや人脈を把握しやすいのも利点です。さらに現職での成果は、キャリアの信頼性を高め、転職でもアピールポイントになります。

5-2. 副業やパラレルキャリアへの挑戦

近年話題になっている副業やパラレルキャリアを通じてスキルを習得していく方法もあります。

例:

  • スキル活用型副業:クラウドソーシングサイトへの登録など、フリーランスとしての活動。
  • 趣味型副業:ブログやSNSの運用による収益化。

副業やパラレルキャリアに挑戦するメリットとしては、本業では得られないスキルや経験を得ることができるのが特徴。より柔軟に将来の選択肢を広げることができます。また、本業では得られない経験や収入源を確保でき、キャリアのリスク分散や独立準備に繋がります。

参考:副業はキャリアアップに有効って本当?始める前に知っておきたい注意点とは‐とこキャリ(tokon.co.jp)

5-3. 転職で新たな環境を求める

自分のスキルや経験を活かしつつ、新しい挑戦を通じてキャリアの可能性を広げていく効果的な手段が転職です。新しい環境での挑戦を通じて、スキルや視野を広げていくことが可能。環境を変えることで、キャリアアップにつながるポジションや給与条件も手に入れることができます。

例:

  • 転職サービスの活用:自分のスキルや経験を活かせる転職先を見つけるために、転職エージェントや求人サイトを活用。
  • リファラルやネットワーキングの活用:人脈を活用して転職先を探す。

5-4. 外部研修やオンライン学習での自己啓発

外部研修やオンライン学習は、体系的に知識やスキルを高め、自己成長を促進するための実践的な方法です。

例:

  • オンライン学習プラットフォームの活用
  • 外部の専門研修や資格取得講座への参加

職場外のリソースを活用することで、新しい知識やスキルを体系的に学べるだけでなく、自分のペースで効率的に学習し、スキルを高められます。

このように、キャリアアップに繋がる行動の選択肢は多様にあります。自身の状況や目標に応じて最適な方法を組み合わせながら行動することも重要です。

6. 実際にキャリアアップを叶える方法

スキルの習得だけではキャリアアップは実現しません。ここでは、より具体的に、自分のステージを次に進め、キャリアアップを実現していく方法を解説します。

6-1. 現職でキャリアアップを目指す

現職でキャリアアップを目指す場合、まずは、自社の評価基準を理解することが重要です。評価基準は、会社から社員に対する要望。会社のニーズに応じたスキルを身に付けたり成果を残したりしながら、それをアピールすることが昇進に繋がります。仕事面でアピールすることももちろんですが、自分のキャリア目標を上司に伝えるなど、周囲のサポートに頼ることも重要なアプローチです。また、自身の成果を可視化し定期的に振り返りを行うことで、会社にアピールできるスキルや実績を蓄えていくことも大切です。

6-2.転職で自分の市場価値を最大化する

転職で早期のキャリアアップを図るには、自己分析と市場分析を行い、自分のスキルが最大限評価される市場を理解し、適切なポジションを狙う必要があります。すぐにキャリアアップが見込めなくても、転職先が求めるスキルや与えられるミッション、評価のポイントなどが自分のキャリアプランと合致していれば、中長期でキャリアアップを実現できる可能性もあります。信頼できるエージェントやネットワークを活用し、入社後のキャリアプランを描きながら活動すると良いでしょう。

6-3. 独立・起業でキャリアを飛躍させる

独立や起業は、自分のスキルや経験を活かし、自由な働き方を追求することでキャリアを飛躍させる選択肢です。しかし、成功には市場のニーズを理解し、戦略的な準備が不可欠。まず、自分の提供する商品やサービスの提供価値やターゲット層を明確にし、競合他社との差別化を図ることが成功の鍵になります。
また、事業計画書を作成し、収益の見込みや初期投資額などを具体的に算出しておくことで、リスクを最小限に抑えることができます。さらに、ビジネスの成功には信頼できるパートナーやネットワークの構築も不可欠。事業をスケールさせていくには、専門家や周囲の支援を活用することも重要です。独立や起業は挑戦的な道ですが、自分らしいキャリアを築きたい人にとって、大きな可能性を秘めた選択肢です。

6-4. キャリアアップ後に直面する課題と対策

キャリアアップしてステージが上がれば、新たな課題に直面するかもしれません。ここでは直面しうる課題とその対策をご紹介。課題を事前に予測し、適切に対応することで、新しいステージでの成功を持続させることができます。

想定される課題1: 常識や価値観のギャップ

転職や昇進・社内異動などにより新しい組織に参画する場合、これまでの常識や価値観が通用せず、そのギャップに苦しむ可能性があります。

対策:
新しい組織に参加する際に大切なのはフォロワーシップです。いきなり自分の主張を通そうとしたり、自分の考えに固執したりすることなく、組織の価値観や同僚を尊重しながら、信頼関係を築き、柔軟に対応する姿勢を持つことが大切です。

想定される課題2: インプットの負担

未知の業界や職域に挑戦するときは新たな知識を学ぶ必要があり、インプットの負荷が増加します。


対策:

一定の負荷がかかることは覚悟した上で、意欲的な姿勢で学習に臨みましょう。わからないことがあれば、上司や同僚に教えを乞う謙虚な姿勢も大切です。

想定される課題3: 成果に対する焦り

周囲からの期待や、自分自身の念願も詰まったキャリアアップ。早期に成果を出そうと焦るあまり、過度にプレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。

対策:
キャリアステージが上がったからといってすぐに実力が付いてくるとは限りません。できない場合は、できない自分を認め、これからの成長過程を大切にしていく姿勢を持ちましょう。日々の業務を振り返り、学んだことや改善点を整理していくことが大切です。

参考:【中途入社でぶつかる壁】入社後のギャップと、それを乗り越えるために持つべき心構え‐とこキャリ(tokon.co.jp)

キャリアステージが上がると、働き方や求められる役割が大きく変わり、負担が増えることもあります。しかし、自分の意志で築き上げ、つかみ取ったキャリアは、何にも代えがたい充実感をもたらしてくれるはずです。社会人として仕事を通じて豊かな人生を過ごしていくためにも、ぜひ積極的なキャリアアップに挑戦してみてください。

7. まとめ

キャリアアップは、小さな一歩から始まります。目標を明確にし、今日から実行できる行動から始めましょう。大きな目標は、短期的な行動に分解することで、実現可能になることがほとんど。小さなことでも行動すれば、不安や迷いが軽減されるはずです。行動を継続していくことで、あなたが思い描いた目標像やキャリアに近づくことができるはず。あなたが理想のキャリアを実現するそのプロセスを応援しています。